2013年2月7日木曜日

マドレ事務局スタッフは裏方だけど、花形!



こんにちは。
以前このブログでご紹介したお財布を作っている革小物やバッグのお店エフィーローズ
何と2月をもって閉店が決まってしまったそうです。
いいお店だと思っていたので、残念です…。
今月いっぱい閉店セールをしています。もうかなり品薄ですが…。
私はご紹介した長財布が大きめなので(普段はいいんですけど)、荷物を少なくしたいとき用のコンパクト財布を買いました。



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さて、今日は今の私の働き方について書いてみたいと思います。
簡単に端折ってしまうときは「在宅勤務です」と言っています。
たしかに毎日通うオフィスはないのです。
でも「在宅」で仕事をしている時間は7割くらいでしょうか。
もう少し正確にいうと、横文字好きみたいで恥ずかしいけど「ノマドワーク」です。

※ノマド:特定のオフィスなどを持たない働き方をする人、働き方。「遊牧民」という意味から派生したことばだそう。

自宅でもできるけど、気分転換に駅前の喫茶店で。
外出先にちょっと早めについてしまったので(またはあえて早めに到着して)。
近場のコーヒーショップで。
移動の電車の中で。
公民館のロビーとかでもできます。
15分単位で「就業」できるんです。

こう書くと、けっこう一匹オオカミ的な仕事なのかな…と思われます。
起業して一人でやってるとか、
ある部分の仕事をクライアントから任せられて請け負ってるとか、
講師系や作家系の仕事とか…。

ところが私の仕事は事務職(やや企画より)。
一般的に、一番ノマドできないと思われている事務の仕事なんです。
さらに、その事務の仕事を9人の同僚とワークシェアリングをしています。
その上、その9人は全員都内在住…というわけではなく、
東海や九州に住んでいるメンバーもいます。

メンバーはみんなフルタイムではなくパートタイマー。
シフトも、基本はあるものの、その週の予定や家族の都合でかなり流動的。
オフィスがあってもうまくまわるのか?というような働き方。

それを可能にしているのが「クラウドコンピューティング」です。
ネット環境につながるパソコンさえあれば、場所も時間も制約があってもぐんと自由度が高まります。
自分のパソコンにしか入っていないデータというのはなく、
全てインターネット上で管理されていて、メンバー間で共有されています。

ただ、そのようなITの進化がベースになっているものの、ツールさえあればまわるものでもないのです。
ツールをみんなが活用し、目的を達成するための工夫は案外アナログなことだったりもするんですよね。

例えばコミュニケーションは「余談」まで共有。
一日一言も声は発さなかったかもしれないけど、メールやチャットでしゃべり、共感し、泣き笑いしてます。
オフィスで働いている同僚同士よりも、きっと業務についてもプライベートについても詳しいです。

クラウド事務局を写真で表すのは難しいんですけど(だって見た目は一人でPCに向かってるだけなんだもん…)。

例えばミーティング。集まってPC見ているだけみたいですが、このネットワークの先には地方のメンバーがSkypeの音声通話とチャットでつながっています。

また、議案はGoogleドライブというネットワーク上のドキュメントサービスで共有し、みんなが加筆修正し、その変化もリアルタイムで確認できます。



これらのさまざまなノウハウは、試行錯誤の末に積み重ねられてきたもの。
私が入局する前からできていた仕組みもあるし、入局後にさらに改善されていったものもあります。

職場である「NPO法人マドレボニータ」は産後ケアに関する活動を行っている団体なのですが、
最近特に、産後ケアにまつわる話に加え、この事務局運営や新しい働き方について尋ねられることが増えてきました。
それをうけて、先日、CANPAN(日本財団)さんと共催で「クラウド事務局1DAYツアー」というセミナーを行いました。

まるごと一日、NPOの事務局運営についてのセミナー。
NPOの活動やファンドレイジング(資金調達)について語られることはあっても、
その事務局をどう運営しているかというところにスポットがあたるセミナーなんて珍しいと思います。

私たちも、企画してみたものの、1日分のセミナーとして成立するのか、
参加者に満足してもらえるのか、そもそも参加者はいるのか…と不安になりながらもがむしゃらに準備。

結果約60名のお申込み、参加率95%!
アンケートはまだ集計中ですが、満足度もかなり高いセミナーになりました。

私たちも、このしくみを少しずつ発信はしていたのですが、
このような形で体系立てて客観的にみることができたのは初めてで、
手前味噌ながらすごいなと思いました。

自分のライフステージに合わせて働くペースを柔軟に変えられて、
職・住・保育園接近で、
仕事を一人で抱え込んでしまうこともなく、
責任ややりがい、誇りももてる働き方
裏方だけど、形!(自分で言っちゃいましたが…)

この働き方がもっと普通になればいいのになってずっと思っていました。
偶然たどりつけた私はラッキー、ではなくて。
でもそのために何ができるのか?というのがあまり見えずにいました。
なんか、あまりに今までの働き方と乖離があって。延長線上にある気がしなかった。
先日のセミナーをやってみて、こうやって渡して行くことができるんだ、と思いました。

こういうセミナーをまたやるとか、
本にするとか(機関誌マドレジャーナルでは毎号特集でいろいろ最新の取り組みを紹介しているので、既に行っていることですが)、
少人数制のワークショップやコンサルもいいかも!

知りたい(自分もやってみたい、自分たちの組織に取り入れたいというくらいの気持ち)という人も「今度聞かせて~」というよりはがっつりそういう発信をつかまえてほしいです。
別にケチってるんじゃなくて・・・(笑)、
お茶飲みながら全容話せないし、それなりにインプットしないと、咀嚼して、さらに自分仕様にしていくのは難しいと思うから。

なお先日のフォーラムのスライドは、こちらのNPOフォーラムブログにて公開中です。
これだけ見てもよくわからない…という回もあると思いますが、ご興味あるかたはご覧になってみてくださいね。



日頃離れているからこそ、会えることの貴重さを実感しているし、大切にしている私たち。

だから会えたときにはものすごい高いテンション!
今まで顔を合わせた総時間は実はかなり短いかもしれないけど、コミュニケーション時間はハンパないです。

今回のセミナーは、9人中8人が一同に会するという初めての機会というギフトもくれました☆



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なかなか説明が難しい私の働き方。
ブログを開設したら書きたいことの一つでした。
今日は前提や概要を書きましたが、まだイメージしづらいですよね(もやもやさせてしまったかも)。
これからは近況の中で具体的な、働き方が伝わるようなできごとを書いていきたいです。

ご質問は、コメント欄にお書きいただけたら、お答えするか、またそのテーマで記事を書いてみたいと思います。


  

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